スキー〆の日、また雲を呼んでしまう。

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5月25日 
今シーズンの〆の舞台は鳥海山 

ボーダーのお兄さんとお姉さんと

金曜の夜出発して 
土曜日朝5時頃鳥海山祓川口に到着 
少し仮眠して準備して8時半頃スタート 

まだシール歩行が覚束ない 
お兄さんに教えてもらいながらゆっくり歩く 
かかと重心の感覚と歩くペースを掴めてからは 
随分と歩きやすくなった  

数回踏み外してビビってしまったけど 
「道具を信じて」と言われて 
思いっきりシールに頼るようにしたら 
また歩きやすくなった  

斜度がきつくなり始めて 
辿っていたトレースが合わなくなって 
自分のレベルに合わせて緩めにトラバース 
ここら辺から一人になる 
スノーシューのお姉さんと 
直登のお兄さんと 
トラバースのウチと 
ルートがバラバラになった  

頂上までもう少しの所で 
ペースが乱れて辛くなってしまった 
頂上は見えていて登頂した人達の賑やかな声 
お兄さんお姉さんも見える 
けどなかなか自分の足が上がらない 
もう誰かどうにかしてくれないかとか思う 
早く二人に会いたいのに遠過ぎる 
足滑らせてもお兄さんのガードはもうない 
とか思うともう弱気全開 
トラバース繰り返すから 
歩く距離の割に頂上になかなかたどり着かない 
やっと頂上までのルートのイメージが1本になった時 
ほっとした 
何とか登りきって何とか板を外して 
二人の近くについたら 
もう泣けちゃったねえ 
びっくりするぐらい辛かったから 
安心感と嬉しさがもう止まらんかった  


ウチが回復するまで 
長く休憩時間を取ってもらった 

雲行きが怪しかったから 
そろそろ下ろうかということで 
準備してスタート 

下りはもうめっちゃ楽しかった 
足は限界に近かったけど 
思いのほかいい具合にターンが出来た 
斜度も思っていた程きつくなかったから 
助かった 
ゲレンデとは違って 
開放的な景色の中を滑るのは 
こんなに気持ちが良いもんなのか 

結局、雨 
ウチはまた雲を呼んでしまった 

* 


下山後 
駐車場で片付けをしながら 
お喋りしている時間がとても楽しかった 
歩いている時は無口なくせに 
調子良く喋っていたと思う 
お兄さんが 
「この時間が楽しいんだよ」 
って言っていて 
本当に 確かに と思った 


* 


鳥海山BCが今シーズンの〆なんて 
なんて幸せなこと 
スキー始めた時に 
「3年後にバックカントリー行く」 
を目標の一つに掲げたけど 
1年目で達成できたよ  

栂池でめげてたウチを 
「頑張りましょう」と言って 
今回の鳥海山に誘ってくれたお兄さんには 
もう 頭が上がりません  

のろのろしか歩けないウチを 
「ゆっくりで良いんだよ〜」 
なんて言ってくれてたお姉さんにも感謝  

自分のペースで歩けないって結構きつい 
それなのに ねえ 
二人は本当に 強いなあ  

ウチもいつかそんな風になりたいなと 
決意しました  

あっという間のスキー1年目 
楽しかった 本当に 
皆さんありがとうございました   

少し 環境を整えて落着いたら  
山歩きスタート